モラハラ彼氏と共依存から抜け出す方法

モラハラ彼氏との共依存関係に悩む女性へ。共依存の特徴やモラハラの手口を理解し、毅然とした態度を取ることが重要です。あなたを大切にする男性は他にいます。

モラハラ彼氏と共依存から抜け出す方法

💡 ざっくり言うと離れられないのは、あなたが弱いからではありません。抜け出せない状態は、相手の側が意図的に作っています。ここではその手口、優しい時間の正体、そして安全に距離を取るための順番をお話しします。

別れられない自分を責めないでください

出会ったころは優しかったのに、いつからか暴言を吐くようになった。

怖い。つらい。悲しい。

それなのに、たまに見せる優しい顔が好きで、離れることも別れることも考えられない。

この状態にいる方が、まず知っておいてほしいことがあります。

離れられないのは、あなたの気持ちが弱いからではありません。

離れられない状態は、相手の側が意図して作っています。ここが分かると、見え方が変わります。

この記事は、夫婦・恋愛カウンセラーのミコリー先生の解説をもとにまとめています。

モラハラをする男性の特徴

まず、当てはまるかどうかを見てください。

□ 外の人に対しては、とても感じがいい
□ 態度が異常に大きい
□ 認められたい気持ちが強い
□ 友人がいない
□ 誇りがとても高い
□ 笑われることを極端に嫌う
□ 劣等感が強い
□ 怒り出すまでが異常に早い
□ 自分がいつも正しいと思っている
□ 気分にむらがある
□ 陰にこもっていて、しつこい
□ 嫉妬が度を越している

当てはまる数が多いほど、その可能性が高くなります。

一つ目に注目してください。外での感じのよさと、二人のときの態度が違うのが、この人たちの大きな特徴です。

だからこそ、周りに話しても分かってもらえません。それが、いっそうつらいところです。

行動で見ると、もっとはっきりします

性格の話は判断しにくいので、実際の行動で見てください。

□ 外面はいいのに、店員などには横柄な態度をとる
□ 事情がどうあれ、どれだけ謝っても許してくれない
□ 泣いて謝っても、長時間の説教が続く
□ 些細なことで、気分次第で突然怒り出す
□ 嫉妬のしかたが常軌を逸している

とくに二つ目と三つ目が続いているなら、それは意見の衝突ではありません。

話し合いなら、どこかで終わります。終わらないのは、終わらせないことが目的だからです。

抜け出せない状態は、作られています

ここからが、この記事でいちばん大事なところです。

ある関係に囚われて、そこから出られなくなる状態があります。

頭では分かっているのです。この人といても幸せにはなれないと。

それなのに、実際には離れられない。

そして多くの方が、ここで自分を責めます。決められない自分が悪いのだ、と。

違います。

相手は、自分が上に立つために、あえてこの状態を作っています。

相手が使う3つの手口

どうやって作るのか。だいたい、この三つです。

手口1 人格を否定し続けて、気力を奪う

「頭が悪い」「おまえはおかしい」「みっともない」といった、その人そのものを否定する言葉を、ずっと言い続けます。

毎日浴びていると、どうなるか。

自分には価値がない、自分は劣っている、と思い込むようになります。

これは性格が変わったのではありません。言われ続けた結果です。

手口2 考える力を奪う

眠らせないまま、夜通し説教を続ける。何時間も暴言を浴びせ続ける。

こうすると、まともに考えたり判断したりする力が失われます。

眠れていない人は、正しい判断ができません。それを分かったうえでやっています。

手口3 ひどい時期と、優しい時期を繰り返す

長い暴言の時期のあとに、甘く穏やかな時期を用意します。

そしてまた、ひどい時期が来る。また優しくなる。これを繰り返します。

この繰り返しを受け続けると、最後にこう思うようになります。

「彼は本当はいい人なのに、私が怒らせるから悪いんだ」

ここまで来ると、何をされても何も言えなくなります。一つ言えば百も千も返ってくると思うと、怖くて言えない。

そして、いつも相手の顔色をうかがって、怯えながら過ごすことになります。

優しい時間のほうが、演技です

ここを、はっきりお伝えしておきます。

優しい時期の彼を見て、これが本当の彼なのだと思う方がとても多いのです。

ひどいときの彼は、疲れていたから。余裕がなかったから。本当はこんなに優しい人なのだから、と。

逆です。

優しい顔のほうが、演じているものです。暴言を吐いているときの、あの表情のほうが本当の姿です。

受け入れにくいことだと思います。それでも、ここを取り違えているかぎり、抜け出せません。

優しい時期は、離れそうになった相手をつなぎ止めるために用意されています。優しさではなく、手口の一部です。

自信がないのは、あなたのせいではありません

こうした関係に長くいる方には、共通する状態があります。

□ おとなしい
□ 自分に自信が持てない
□ 嫌なことに、きっぱり嫌だと言えない

これを読んで、自分が悪いのだと思わないでください。

もともとそうだったとはかぎりません。

先ほどの手口を思い出してください。価値がない、劣っている、と言われ続けた結果として、そうなっている場合がとても多いのです。

つまり、順番が逆です。自信がないから狙われたのではなく、一緒にいるうちに自信を失わされた。

もしそうなら、離れれば戻ります。ここは希望のあるところです。

言い返す前に、確かめてほしいこと

人格を否定されたとき、本当は言い返してかまいません。

あなたは、言われているような人間ではないからです。

こうした相手は、自分を持っている人、きちんと立っている人を恐れます。自分に自信がなく、取り柄がないことを自分でも分かっているので、それを覆い隠すために、自分より弱い人を作ろうとするのです。

ただし、先に安全を確かめてください

ここは、慎重にお伝えします。

言い返すことで、かえって危なくなる相手がいます。

次のどれかに当てはまるなら、その場で言い返さないでください。

□ 物を壊す、投げるといったことがある
□ 体に触れる形で力を使われたことがある
□ 怒らせたときに、何をされるか分からないという怖さがある

この場合、優先すべきは言い返すことではありません。安全を確保することです。

その場は流してかまいません。逃げることは負けではありません。身の安全のほうが、はるかに大事です。

いちばんいいのは、離れることです

ここまで読んで、思い当たることが多かった方へ。

いちばんいい手は、離れることです。

よく「変わってくれるかもしれない」と待つ方がいます。

正直に申し上げます。変わることを期待しないほうがいいと思います。

この振る舞いは、そのとき機嫌が悪かったというようなものではなく、長い時間をかけて身についた、その人のやり方だからです。相手が自分から本気で変えようとしないかぎり、外からは動きません。

あっさり別れられるものではないことも、分かっています。それでも、まずできることがあります。

□ 自分の考えを、自分の中でだけは手放さない
□ 嫌なことを嫌だと、声に出して言ってみる(安全が確かめられる範囲で)
□ 会う回数を、少しずつ減らしていく

覚えておいてほしいこと

本当にあなたを大切にしている人は、あなたを愚弄したり、人格を否定したりしません。

そして、こうした言葉を投げてくる男性は、実はそう多くありません。言わない人のほうが、ずっと多いのです。

いまは世界が狭くなっていて、この人しかいないように見えているかもしれません。

あなたを尊重し、大切にしてくれる人は、ほかにたくさんいます。

ひとりで抱えないでください

最後に、お伝えしておきたいことがあります。

この状態から一人で抜け出すのは、とても難しいことです。考える力を奪われている最中だからです。

外に出してください。信頼できる友人でも、家族でもかまいません。

そして、公の相談窓口があります。

□ DV相談ナビ #8008(はれれば) … 電話をかけると、近くの相談機関につながります。配偶者だけでなく、交際相手からの暴力も対象です。
□ 配偶者暴力相談支援センター … 各都道府県に設けられています
□ 身に危険が迫っているときは、迷わず110番

暴言だけで相談してもいいのだろうか、と思う方がいます。いいのです。叩かれていなくても、対象になります。

そして、相談したからといって、何かを決めさせられるわけではありません。まず話を聞いてもらうだけでも、考える力が戻ってきます。

まとめ

覚えておいていただきたいことを並べます。

□ 離れられないのは、あなたが弱いからではない。その状態は作られている
□ 外面がよく、二人のときだけ態度が変わるのが特徴
□ どれだけ謝っても終わらない説教は、話し合いではない
□ 手口は3つ。人格否定で気力を奪う/眠らせず考える力を奪う/ひどい時期と優しい時期を繰り返す
□ 優しい時期のほうが演技。ひどいときの顔が本当の姿
□ 「私が怒らせるから悪い」と思わされるのが、この手口の狙い
□ 自信がないのは、言われ続けた結果かもしれない。離れれば戻る
□ 言い返してよい。ただし身の危険を感じるなら、安全の確保が先
□ 変わることは期待しないほうがいい。いちばんいい手は離れること
□ ひとりで抱えない。DV相談ナビ #8008 は交際相手からの暴力も対象
□ 危険が迫っているときは110番

いま、自分には価値がないと思わされているかもしれません。

それは、そう思い込まされているだけです。

あなたを大切にする人は、ほかにいます。