恋愛の達人は,喜ぶ達人!
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「彼のために毎日お弁当を作っています。」
「彼が忙しいから、私が全部やってあげています。」
「プレゼントも旅行の予約も、いつも私です。」
恋愛相談を受けていると、このように一生懸命尽くしている女性ほど、「最近、彼が何もしてくれなくなりました」と悩んでいます。
本人は愛情を注いでいるつもりです。
それなのに、なぜ彼の気持ちは離れていくのでしょうか。
ここには、多くの女性が知らない男性心理があります。
恋愛では、「愛情を与えた量」が、そのまま愛される量になるわけではありません。
むしろ、与え方を間違えると、彼の恋愛感情を育てる機会を奪ってしまうことがあるのです。
男性は、好きな女性に尽くされることが嫌ではありません。
しかし、それ以上に嬉しいことがあります。
それは、「自分が彼女を喜ばせた」という実感を持つことです。
男性は、自分が役に立った、自分のおかげで彼女が笑った、自分が彼女を幸せにできた、と感じたとき、大きな満足感を覚えます。
だから、「ありがとう」「嬉しい」という言葉は想像以上の力を持っています。
例えば、彼が重い荷物を持ってくれたとします。
「ありがとう。すごく助かった!」
彼がレストランを予約してくれたら、
「こんなお店を探してくれたんだね。すごく嬉しい。」
彼が忙しい中でも時間を作って会いに来てくれたら、
「疲れているのに来てくれて本当に嬉しかった。」
こうした言葉は、単なるお礼ではありません。
彼の中に、「また彼女を喜ばせたい」という気持ちを積み重ねていくのです。
一方で、女性が何でも先回りすると、男性は活躍する舞台を失います。
料理も、旅行の予約も、プレゼントも、すべて彼女がやってしまう。
すると彼は、「自分が頑張らなくても、この恋愛はうまくいく」と無意識に学習します。
これは彼が悪いわけではありません。
人は誰でも、努力しなくても手に入るものには、少しずつエネルギーを使わなくなるからです。
だから恋愛では、尽くすこと以上に「彼が頑張れる余白」を残すことが大切なのです。
ここでもう一つ、多くの女性が陥る落とし穴があります。
最初は純粋に「彼に喜んでほしい」という気持ちで尽くし始めます。
それ自体は、とても自然で素敵な愛情です。
ところが、尽くし続けるうちに、
「私はこんなに頑張っているのに。」
「どうして彼は何も返してくれないの?」
「私ばかり尽くしている。」
そんな不満が生まれることがあります。
実は、この苦しみは彼が悪いからではなく、「自分が頑張れば彼も同じだけ返してくれるはず」という期待から生まれていることが少なくありません。
尽くすことは悪いことではありません。
ただ、「もっと好かれたい」「もっと愛されたい」という気持ちから、自分ばかりが彼を喜ばせようと頑張り続ける恋愛は、やがて苦しくなります。
恋愛で本当に目指したいのは、「彼を喜ばせる達人」になることではありません。
それよりも、「喜べる達人」になることです。
彼がドアを開けてくれた。
荷物を持ってくれた。
デートを考えてくれた。
そんな小さなことでも心から喜び、「ありがとう」と伝える。
その笑顔を見た男性は、「また彼女を喜ばせたい」と思います。
その成功体験が積み重なるほど、恋愛感情も育っていくのです。
私は恋愛相談を通して、一つの共通点を感じています。
男性は、尽くされることよりも、自分が尽くした女性を好きになりやすい。
そして、
男性は、愛された記憶よりも、彼女を喜ばせた記憶に恋をする。
さらに、恋愛でもっとも価値のあるご褒美は、高価なプレゼントではありません。
「ありがとう」は、男性がもう一度頑張ろうと思える最高の栄養なのです。
恋愛は、どちらが多く尽くしたかを競うものではありません。
「私が何をしてあげるか」ではなく、「彼が何をしてくれて、それを私はどれだけ喜べるか」。
この視点を持つだけで、二人の関係は大きく変わります。
もし最近、「彼が何もしてくれなくなった」と感じるなら、一度だけ立ち止まって考えてみてください。
あなたは頑張りすぎていませんか。
彼があなたを喜ばせる舞台を、いつの間にか全部、自分で引き受けてしまってはいないでしょうか。
恋愛は、お互いが「相手を幸せにしたい」と思える関係ほど、深く育っていきます。
そして、その第一歩は、彼を喜ばせようと頑張り続けることではなく、彼がしてくれたことを心から喜べる女性になることなのです。
