
💡 ざっくり言うとメンヘラ女子と呼ばれる状態は、性格の問題ではなく「見捨てられたくない」という不安の表れ方です。12項目の診断で自分の傾向を確かめ、彼を疲れさせてしまう行動と、そこから抜け出すための6つの方法を具体的に解説します。
📋 目次
「彼が最近冷たい」と感じているなら
彼から返信が来ないと落ち着かなくて、気づけば何十回もメッセージを送ってしまった。彼が職場の女性と話していたと聞いただけで、怒りが止まらなくなった。ケンカになると涙が先に出てしまって、彼を困らせてしまう。手元にスマホがないと落ち着かない。
ひとつでも「思い当たる」と感じたなら、少し立ち止まってみてください。
恋をしていれば誰でも不安になりますし、こういう出来事そのものは珍しいことではありません。ただ、「最近、彼の態度が変わった気がする」と感じているのなら、彼の側には「重い」「振り回されている」という感覚が積もりはじめているかもしれません。
この記事は、あなたを責めるためのものではありません。自分の傾向がわかれば、対処の仕方もわかるからです。まずは、言葉の意味を整理するところから始めましょう。
「メンヘラ」という言葉の意味
「メンヘラ」は、こころの健康を意味する「メンタルヘルス」が「メンヘル」と略され、そこに人を表す語尾がついてできた言葉です。もともとは精神的な不調を抱えている人を指す、かなり広い意味の言葉でした。
それが恋愛の場面で使われるようになり、いまでは相手に強く執着してしまう女性、相手の行動を細かく追いかけてしまう女性を指して「メンヘラ女子」と呼ぶことが増えています。
つまり、ここで扱う「メンヘラ女子」は医学的な診断名ではありません。不安が強いときに出やすい行動のパターンだと考えてください。パターンである以上、変えることができます。ここが大事なところです。
【診断】メンヘラ女子度チェック12項目
まずは、自分にどれくらい当てはまるかを見てみましょう。
□ さみしがりだという自覚がある
□ 「かまってちゃん」と言われたことがある
□ 自分を大切にしてくれる相手には、とことん尽くす
□ 怒ると感情が抑えられなくなる
□ ケンカになると泣いてしまう
□ 話をつい大きくしてしまうことがある
□ 自分に自信が持てない
□ 交流サイトの更新をいつも確認している
□ 恋人ができると生活の中心が恋愛になる
□ 嫉妬しやすい
□ 自分を傷つけるような行動をとってしまう
□ スマホを手放していられない
数の多さより、どの項目に当てはまったかを見てください。以下で、それぞれが何を意味しているのかを説明します。
さみしさが行動の出発点になっている
いちばん土台にあるのが「極端なさみしがり」です。愛情が足りていないと感じている状態が続くので、だれかにかまってもらえないと落ち着きません。
深夜でも早朝でも、彼が仕事中だとわかっていても連絡してしまう。返信を催促してしまう。「いますぐ会いにきて」と、無理だとわかっていることを言ってしまう。これらはすべて、さみしさを埋めるための行動です。
「尽くす」の裏にあるのは、見捨てられたくない気持ち
自分を必要としてくれる人に、とても尽くす。これもよく見られる特徴です。
ただ、その根っこにあるのは「好きだから」だけではありません。見捨てられることへの恐れです。だから、尽くした相手が自分の期待どおりに動いてくれないと、今度は一転して激しく責めてしまう。尽くすことと責めることが同じ理由から出ているので、本人にも矛盾に見えないのです。
感情の波が大きく、自分でも止められない
不安や怒りに火がつくと、気持ちが一気に大きくなってしまいます。ケンカの最中に泣いてしまう、自分のほうが傷つけられた側のような話し方になってしまう。
これは「性格が悪い」のではなく、感情の扱いに慣れていないだけです。慣れは練習で変わります。
自信のなさが「試す」「盛る」につながる
自分に自信がないと、相手の都合まで頭が回りません。わざと困らせるようなわがままを言って彼の気持ちを確かめようとしたり、注目してほしくて話を大きくしてしまったりします。
本人としては愛情を確認したいだけなのですが、受け取る側にはただの試し行為にしか見えないのがつらいところです。
スマホと交流サイトが手放せない
だれかとつながっていないと不安になるので、投稿の確認が習慣になり、返信も異常に速くなります。夜中でもすぐ返せるということは、生活のリズムを崩してまでつながっていたいという状態でもあります。
恋人ができると生活の中心がすべて彼になり、彼が他の女性と話しているだけで気持ちがざわつく。依存と嫉妬は、ここから生まれます。
自分を傷つけてしまうときは
自分を大切にできない状態が強くなると、自分を傷つける行動に向かってしまうことがあります。
これだけは、恋愛の悩みとして扱わないでください。自分を傷つけたくなる気持ちが続いているなら、それは恋愛の技術ではどうにもならない領域です。信頼できる人に話す、専門の窓口や医療機関に相談する。そちらを先にしてください。彼との関係を考えるのは、そのあとで間に合います。
服装にも出る?メンヘラ女子と言われやすい見た目
世間では、服装や持ち物にも傾向があると言われています。あくまで「よく言われる話」ですが、参考までに挙げておきます。
□ 濃い赤の口紅をよく使う
□ 甘い系の小物をたくさん持っている
□ 華やかな爪の装飾をしている
□ 少女らしさを強調した服が好き
□ 目立つ髪色にしている
□ 重めの前髪をそろえて切っている
□ 黒髪
ここで気づいてほしいのは、これらが「モテない見た目」ではないということです。むしろ、かわいらしく整っていて、男性から好まれやすい要素ばかりです。
つまり、出会いの段階でつまずいているわけではありません。問題が出るのは、関係が始まったあとなのです。
自覚がない「隠れメンヘラ」の4つのサイン
ここまでの内容を読んで「さすがに私はここまでではない」と思った方も多いでしょう。ただ、極端な形になっていないだけで、すでに芽が出ていることがあります。いわゆる「隠れメンヘラ」です。
気持ちが沈んだ投稿が多い
交流サイトで落ち込んだ内容の投稿が多い、かまってほしさがにじむ書き方が多い。これは、自分に自信がなく、人の目を気にしすぎているサインです。根っこには「嫌われたくない、見放されたくない」という気持ちがあります。
休日はほとんど家にいて、会う友達が少ない
家で過ごすのが好きなこと自体は、何の問題もありません。気にしてほしいのは「実際に会う友達が減ってきていないか」です。
相手の都合を考える余裕がない状態が続くと、周りからは自分勝手に見えてしまい、友人が少しずつ離れていきます。また、恋人ができると彼中心の生活になるため、ひとりで楽しめる過ごし方が育っていないことも多いのです。
連絡がとにかく速い
いつでもすぐ返せるということは、いつでもスマホを握っているということです。とくに深夜でも即座に返している場合は、注意して見てください。
気持ちの切り替えが苦手
怒りだけでなく、すぐ涙が出る、落ち込むと長く引きずる。感情の起伏が大きい状態が日常になっているなら、予備軍と考えていいでしょう。
男性はメンヘラ女子をどう見ているのか
最初は「俺がいないとダメなんだな」がうれしい
ここが、この問題のややこしいところです。
甘え上手でさみしがりな女性は、付き合いはじめの時期には男性にとって心地よい存在です。「自分が支えている」という実感が持てるからです。だから最初はうまくいきます。
そして「めんどくさい」に変わる
ところが関係が続くうちに、感情の波の大きさ、嫉妬、自分の都合を優先した言動が重なっていきます。彼は振り回され、少しずつ消耗します。
そしてある日を境に、急に冷たくなる。「彼が最近冷たい」という悩みの多くは、この地点で起きています。彼の気持ちが一晩で変わったのではなく、その前にゆっくり積み上がっていたのです。
彼を疲れさせる7つの行動
とくに負担が大きいのは、次のような行動です。
□ 相手に頼りきってしまう
□ 行動を細かく制限する
□ 気分の上下が激しい
□ すぐ泣く
□ 不機嫌な理由を聞かれても答えない
□ 連絡がしつこい
□ すぐ「私が被害者だ」という話し方になる
とくに5番目は見落とされがちです。理由を言わずに不機嫌でいる時間は、彼にとっていちばん消耗が大きい時間です。言わないことで察してほしいと思っているのに、実際には相手を疲れさせているだけ、ということが起こります。
なぜメンヘラ気質になってしまうのか
この気質は、生まれつきのものではありません。主に次のような背景から生まれます。
・過去の恋愛でひどく傷ついた経験がある
・幼いころ、求めていた愛情を十分に受け取れなかった
・もともとさみしがりである
・心配性で、ひとつのことを考えこみやすい
これらに共通しているのは、「またいなくなるかもしれない」という前提を持ってしまっていることです。
嫌われることや見捨てられることが怖いから、だれかとつながっていないと落ち着かない。さらに自分に自信がないから、よけいに相手に頼ってしまう。この二つが重なると、依存の形ができあがります。
だから、直すべきは「性格」ではありません。この前提を少しずつゆるめていくことが対処になります。
メンヘラ女子から脱する6つの方法
こころの傷をすぐに癒やすことはできません。ですが、行動のほうは今日から変えられます。次の6つを、できるものから試してみてください。
① 自分の気質を認める
最初の一歩は、「自分にはこういう傾向がある」と認めることです。
認めると何が変わるかというと、自分の行動をあとから冷静に見直せるようになるのです。「泣いて怒ってしまったけれど、あれはやりすぎだったな」「仕事中に何度も送ってしまったな」と気づけるようになれば、それだけで次の一回が変わります。
気づけないまま繰り返すことが、いちばん関係を削ります。
② ひとりで考えこむ時間を減らす
手持ちぶさたな時間は、そのまま「考えこむ時間」になります。そしてその時間のほとんどは、彼のことを考える時間に変わります。
だから、空白の時間を先に埋めてしまうのが有効です。
・時間を忘れて没頭できる趣味を持つ
・外に出て歩く、体を動かす
・部屋の模様替えをしてみる
・早く寝て早く起きる習慣をつくる
大げさなことでなくてかまいません。頭のなかが別のことでいっぱいになる状態を、一日のどこかにつくるのが目的です。
③ 小さな「できた」を積み上げる
自信は、気持ちの持ちようでは増えません。実際にできた経験でしか増えないからです。
おすすめは、「やりたいと思いながら、ずっとできていないことリスト」をつくることです。
・読もうと思っていた本を読む
・化粧道具を新しくする
・ひと季節着なかった服を手放す
すぐ取りかかれて、小さいものほどいいです。小さくても「できなかったことができた」が積み重なると、自分は動けるという感覚が戻ってきます。この感覚が戻ると、彼に確認しなくても平気な時間が少しずつ増えていきます。
④ 感情が動いた瞬間に、ひと呼吸おく
不安や怒りが出たとき、そのまま行動に移してしまうのがいちばんの問題です。
送信する前に、ひとつだけ自分に聞いてみてください。「いま彼は何をしているだろう。これを送ったら、彼はどうなるだろう」。この一問で止まれることは、思っているより多いものです。
そしてもうひとつ、頭に入れておいてほしいことがあります。不安をぶつけた結果として関係が壊れるのは、恋愛でもっともよくある別れ方だということです。
もし過去に、不安から彼を問いつめて距離ができた経験があるなら、その痛みを忘れないでください。覚えている痛みだけが、次に手が止まる理由になります。
⑤ 同じ悩みを持つ友達と支え合う
不安は、ひとりで抱えていると必ず大きくなります。
「返信が来なくて不安」と言える相手がいて、「いま送ったら逆効果だよ」「連絡が来ない日くらい普通にあるよ」と返してもらえるだけで、気持ちはずいぶん軽くなります。
大事なのは、止めてくれる相手がいることです。同調してくれるだけの相手だと、かえって不安が大きくなることがあるので気をつけてください。
⑥ スマホを置く時間をつくる
最後に、いちばん効く方法です。
仕事中の彼に連絡したら迷惑だとわかっているのに、「ちゃんと説明すれば返してくれるはず」と思って送ってしまう。このとき働いているのは「期待」です。
行動科学の分野では、こうした期待の感覚は、満足そのものとは別のものだと説明されています(『スタンフォードの自分を変える教室』ケリー・マクゴニガル著)。期待は行動を起こさせますが、そのあとに満足が来るとはかぎらないのです。
思い出してみてください。期待にまかせて送ったメッセージは、実際に期待どおりの結果になりましたか。むしろ、そのあとで後悔したり、むなしくなったりしたことのほうが多くはありませんか。
そして、その期待をいちばん強く呼び起こすのがスマホです。だから、手元から離す時間をつくります。一日でなくてかまいません。まずは数時間から試してみてください。
まとめ
メンヘラ女子と呼ばれる状態は、次のような形で表れます。
□ 極端なさみしがり
□ 「かまってちゃん」と言われる
□ 尽くすが、期待どおりでないと責める
□ 怒ると感情が抑えられない
□ ケンカで泣いてしまう
□ 話を大きくしてしまう
□ 自分に自信がない
□ 交流サイトをいつも確認している
□ 恋愛に依存しやすい
□ 嫉妬しやすい
□ 自分を傷つけてしまう
□ スマホを手放せない
そして、抜け出すための方法はこの6つです。
□ 自分の気質を認める
□ ひとりで考えこむ時間を減らす
□ 小さな「できた」を積み上げる
□ 感情が動いた瞬間に、ひと呼吸おく
□ 同じ悩みを持つ友達と支え合う
□ スマホを置く時間をつくる
最後にひとつだけ。彼に「めんどくさい」と思われないために自分を変える、という順番だと、たいていうまくいきません。それは結局、彼の反応を基準に生きることだからです。
目指すところは、彼から連絡が来ない日でも、自分の一日がちゃんと成り立っている状態です。そこにたどり着いたとき、不安から出る行動は自然に減っていきます。そして多くの場合、彼の態度のほうが先に変わりはじめます。
今日できる小さなことから、ひとつだけ選んで始めてみてください。